今大会における給水所の水不足について
このたびは、マラソン種目と世界遺産10K種目の給水所の水、スポーツドリンクが不足する事態が発生し、ランナーの皆様に大変ご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。今回の状況と今後の対策について報告いたします。
▽今回発生した事態の概要
マラソン種目の14カ所の給水所のうち(フィニッシュ給水含む)、第5給水所以降の多くの給水所で水及びスポーツドリンク、世界遺産10K種目給水所では水が、レース途中で欠乏する事態が発生しました。
大会本部では、序盤の給水所で残った水、スポーツドリンクを、後半の給水所に移送しましたが、第3給水所の水を12給水所に移送した以外は、間に合いませんでした。
▽水とスポーツドリンクの配備量について
2019大会以前の給水所には水道水で供給していましたが、コロナ禍の2021大会以降、飛沫感染対策からペットボトルによる供給に切り替えました。
2021(最高気温16.6℃)、2022(同15.7℃)大会は、マラソンで水が一人当たり平均790~797ml、スポーツドリンクは672~699mlの消費となりました。
この実績をもとに、最高気温19℃の予報があった今年は、水が一人当たり約930ml分、スポーツドリンクは約800ml分となるよう準備しました。世界遺産10Kは紙コップ1/3程度(約75ml)で全員給水できるよう配分しました。
これとは別に、マイボトル用に20Lジャグの水を、前年の消費実績19個に対し30個用意しました。
▽今年の状況の分析
給水所の水・スポーツドリンクの欠乏は、ランナーの7割程度が通過した頃から発生し始めたとみられます。世界遺産10K給水所では、レース最終盤に枯渇しました。
このことから、今回、実際に必要十分だった水の量はマラソン種目で一人当たり約1360ml、昨年の一人当たり消費量の約1.7倍と推定しています。スポーツドリンクも同様と考えています。
▽今後の対策
今後は、予想される気温に応じた水、スポーツドリンク、紙コップの必要量、給水所への適正な配分等について検討を行います。また、あらかじめ高温での大会を想定して、給水所の配置場所をはじめ輸送手段や各物資配置スペース配置等を再確認します。
需要の急増に対し柔軟に対応しやすいバックアップ用の水源(水道水)についても、あらためて検討を行います。
このたびは、ランナーの皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを、重ねて心よりお詫び申し上げます。また、ご対応いただいたボランティアの皆様も非常に心苦しい思いをされたと思います。本当に申し訳ございませんでした。二度とこのようなことがないよう取り組みますので、何卒よろしくお願いいたします。
奈良マラソン実行委員会事務局